おうち鑑賞

2010年10月18日(月) 『アナザー・カントリー』


『アナザー・カントリー』Another Country 1984年 マレク・カニエフスカ監督


初見は気持ちが小劇場の芝居にどっぷり浸っていた頃だったと思う。

だからずいぶん前のことだ。軽い衝撃と退屈を感じながら見た記憶がある。

その頃の自分に比べたら引き出しの数はどうだろう。

あきらかにあの頃の自分より「面白がって」見る。

『理想の結婚』に出演していたルバート・エヴェレットが主演していることを知って

ますます興味を持ったし、コリン・ファースが出演していることにも驚いた。

興味の二乗!



この覚書を書いている今現在は11月4日。

映画を見てから約2週間経っているわけだけど

物語のあらすじはレビューを確認しないとパッと出てこなかったかわりに

ルバート・エヴェレット演じる同性愛に傾倒していくガイ・ベネットと

コリン・ファース演じる共産主義に傾倒するトミー・ジャッドのシーンは

強烈に記憶に焼きついていることを再認識したのだった。

この二人はゲイの関係ではなく、パブリックスクールでの友人関係で

二人の行動や台詞に表面的にはセクシュアルや煽情的な表現はないのだけど

体の芯からしびれるような空気を二人から感じるのだ。

よく分からずに思うことだけど、役者として行間まで演じきっているということではないか。

この作品以降の二人の出演作品を見て魅力をわかっていることが

この作品での二人の魅力を解釈する手助けになっているとは思う。

静寂の中の強烈なセクシャルを感じたのだった。



ラストシーンに思ったこと。

ああいうのをカットオフっていうのだろうか?

突然ブッた切って終わってしまったという印象だった。

カットオフ?前のガイ・ベネットの台詞がイマイチ決まっていないというか

スマートじゃない気がしたな。

丁寧に美しく撮影された映画だと思う。

覚書を書きながら映画が脳裏に浮かんでドキドキしてきた。

再見する。








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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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