2010年11月11日(木) |
『スプリング・ガーデンの恋人』 『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』 |
『スプリング・ガーデンの恋人』Hope springs 2003年 マーク・ハーマン監督
イマイチ気乗りしなかったが
コリン・ファースが出演してるで見てみることにした。
「スプリング・ガーデン」とあるが、入り口付近のショットが
ちょろっと出てきただけ。不自然だと思う。
邦題の問題かどうかはさておき、
ガーデン全景のシーンがあると作品が締まると思う。
コリン・ファース演じる画家の男が泊まったコテージ(ガレージ?)が
行動エリアの大部分を占めているように見えて、
こういう言い方はなんだがショポイ印象だ。
コリン・ファースが演じた画家の役は、もっと若い俳優さんが適役だと思う。
コリン・ファースが演じるには中年過ぎる。
画家とアクの強い婚約者(ミニー・ドライバー)の関係性が発展する
物語進行の方が面白かったのではないか?
物語の芯がイマイチどこに存在しているのかわからなかった。
マーク・ハーマン監督は『ブラス!』を監督した人なのだそうだ。
『ブラス!』はよかったんだけどなあ。
『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』Scent of a Woman 1992年 マーティン・ブレスト監督
久々に見たくなって再見する。
単純に学舎と学生の情景が好きなので
オープニングから胸キュンだ。
学友仲間の一人は『マグノリア』の介護師役で上手いなあと思った
フィリップ・シーモア・ホフマンという俳優さんだったのだ。
言わずもがな、アル・パチーノは魅力的だ。
学生君とのそこはかとない関係性がいい感じ。
学生君のチャーリーを演じたクリス・オドネルという俳優さんは
好演しているとは思うけど、アル・パチーノと渡り合うには
あと一押し、何かを感じさせるモノがあったらと思う。
魅力的なシーンが物語を進行させ、全ての登場人物のキャラクターも丁寧に描かれていると思う。
しかし、そう思う一方で(言い過ぎかもしれないけど)
作品全体が茫洋とした印象になっているとも思うのだ。
切れ味に欠けるというか。
佳作なので、余計気になるところが目に付くのかも。
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