2011年01月07日(金) |
『バリー・リンドン』 |
『バリー・リンドン』Barry Lyndon 1975年 スタンリー・キューブリック監督
物語的には、ありふれたと言っては言い過ぎかもしれないけど
ありがちな(ある男の一生を描いた)物語だ。
役者さんたちの演技も上手いには違いないけど、何かが刺さってくるという程でもない。
しかし、何と言ってもこの作品のすごさは美術だ。
どこをどう突っついても(?)作り物というニュアンスが全くない。
この作品を見てしまったら、変に格好をつけた他の古典劇が
余計に薄っぺらで嘘っぽく見えてしまうと思う。
人生は芸術。
人生は芸術によって描かれる。芸術は人生によって語られる。
・・・という自分の思いに合致する。
この作品を見てから約3週間経つので(この覚書を書いているは28日)
物語のディティールの記憶がちょっと曖昧。
『眺めのいい部屋』に続き、気持ちがノッてないのに見ちゃった感もある。
イマイチ入り込めずに見た(傍観した)感覚もあるので時間を置いて再見したい。
スタンリー・キューブリック監督の他の作品を先に見る。(かも)
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