『菩提樹』Die Trapp-Familie 1956年/独 ヴォルフガング・リーベンアイナー監督
『サウンド・オブ・ミュージック』のオリジナルバージョンだという予備知識を仕入れて見る。
『サウンド・オブ・ミュージック』は中学校の課外授業で
講堂に集められて見た以来紐解く?作品ではないか。
ルート・ロイヴェリクという女優さん、元気ハツラツでポジティブなマリアが
全然嫌味じゃなく、すごく好感が持てた。
トラップ大佐は(遠い記憶を引っ張り出してきてみるに)
『サウンド・オブ・ミュージック』のクリストファー・プラマー(という俳優さんだったのね)
の方が魅力的だったように思う。
『サウンド・オブ・ミュージック』の方が、より見栄えがするようリメイクされていて
オリジナルバージョンのこの作品は、比べると質実剛健という感じ。
『サウンド・オブ・ミュージック』の四方八方に歌い上げる記憶があったので、
大向うを狙っていない『菩提樹』のラストシーンに肩透かしをくったように感じてしまった。
だが、むしろ味わい深いのではなかろうか。
アフレコされたマリアと子供たちの合唱が、教会音楽のような響きで感動的だった。
とはいえ、音楽劇って刺さる感じではないのだよなあ。
自分にとって、この作品の魅力はマリアを演じた
ルート・ロイヴェリクという女優さんの存在。
『朝な夕な』のストーリーをチラ読みする。見たい。
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