2011年05月03日(火) |
『タワーリング・インフェルノ』 |
『タワーリング・インフェルノ』The Towering Inferno 1974年 ジョン・ギラーミン監督
以前見たことはあるような気はするが、ほとんど未見感覚で見る。
面白かった。何が面白いって、強烈な設定の話だけど
ストーリー展開を追う、そこに一番の興味が存在する物語ではないのだ。
登場人物たちのキャラクターがしっかり描かれている。
そこが芯になっている。
多少ステレオタイプ的作りのキャラクターが時代を感じないではないが
この作品の秀逸さをもって埋没できる事柄だ。
スティーブ・マックイーンとポールニューマンが中心の物語ではあるが
決して二人のための作品にはなっていない。作品のための作品だ。
古き良き時代?の男らしさが新鮮に映って格好いいと思った。
ちょっと余談だけど、男らしさに通じる話かもしれないが
ポール・ニューマン演じるダグが、
ヘリ移動の長旅の後、フェイ・ダナウェイ演じる恋人と
休む暇なくベッドインしたり、高層ビル火災の大変な騒動のさなか
寸暇に再開した恋人とインターバルなしに情熱的なキスを交わしたりする
シーンを見て、何てタフなのだろうとびっくりしてしまった。
そりゃ、このくらいタフじゃないと、爆発したり火を噴いてるビルの中を
ワシワシ進んでいけないわなあと妙に納得したりして。
日本的アプローチではないので、異質に感じるインパクトと印象があった。
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