ギクの日記
ぼちぼち書いております
2007年08月14日(火)  儚く散るセミ

自然のもつ神秘的な力によって、長年に渡り
身体に染みついていた毒素が抜け、蒸発し。星になった青年。Gikuです。
どんだけ、毒素が詰まっていたんだちゅうの。(笑)

さて、今日も飽きずに自然観察なんかしながら過ごしています。
これといって他にすることもないから
暇つぶしに庭をぐるりっと一周していたところ
柚子の木に止まっている、羽化の真っ最中のセミをみつけた。
近寄ってのぞき見ると、背中の殻を破りそこから少し羽が見えている。
「かんばれ〜もう少しだぁ〜」 と声をかけ
その場でしばらく見守っていました。

5分くらい経過しても、まったくセミに動きがありません。

羽化というものは時間がかかるのかなぁ〜という感覚でしばらくいました。

が!

10分くらい経っても、なんにも変化が見られなかった。

その時、僕は悟った。。。

このセミは、あと少しのところで力尽き、羽化に失敗したのだろう・・・。

セミは幼虫時に6年もの長い歳月を土の中で過ごした後
ようやく地上に飛び出し、羽ばたくことが出来る虫。
やっとの思いで地上に出たと思ったら
余命は僅か一週間という、なんとも悲しい短い命。

そんな、悲しい虫なのに
後一歩のところで・・・力尽き。
大空に羽ばたくことなく・・・・力尽き。
せっかくここまで成長したのに・・・・・力尽き。



涙こそ流れなかったが・・・
耳すませて見ると、なんとも物悲しいセミの鳴き声が聞こえていた。


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