季節はすっかり六月。 先月は五月病の影響をもろに受け日記を書くことができませんでしたが ようやく五月も通り過ぎ再開。
先々週ぐらいから、銀行のキャッシュカードに1センチほどの切れ目が入っているのに気づいた。 それでも、ほんの少しの切れ目だったので ATMはなんら問題なく読み取ってくれて特に支障はなかった。
しかし、それはあくまで時間の問題だった。 おととい、ついにポッキリ折れしまったのだ。
破損した部分を接着剤でくっつけるというなんとも 無謀中の無謀な案が浮上したが、すぐさま 「素直に銀行に行く」 に下方修正。
というわけで、近くの銀行に行ってきました。
機械から番号の書かれた紙を受け取り順番待ち 番号が呼ばれ、窓口の人に事情を説明。 『すいません、キャシューカードが破損してしまったんですけど』 窓口の人に折れたカードを手渡す。 「それなら再発行ですね、何か身分の証明できるものはありますか?」 そういいながら、パソコンを操作し何かを入力している。 『身分を証明するものっと』 え〜と、免許書はこの財布に入ってないし、健康保険書も家だし 印鑑証明なんて財布に入ってるわけないし・・・。 ぶつぶつ言いながら、おもむろに取り出したのは 「歯医者の診察券」 『これならあるんですけど、一縷の望みをかけて診察券を見せた』 「・・・。」 窓口の人は何もいわずに微笑んでくれた。 えぇ〜、そんなんじゃダメなことぐらい重々承知ですよ。 『身分を証明するものは、家に帰ればあるので折り返しまた来ます』 そういって頭を下げた。
仕方が無いので急いで家に帰って免許書を持って再び銀行に向かった。
機械から番号の書かれた紙を受け取り順番待ち 番号が呼ばれ、窓口に免許書を提示した。
「えぇ〜、あと印鑑をお持ちでしょうか?」 『ハンコですか、いえ持ってません、ハンコも必要なのですか』 「え〜そうです」 歯医者の診察券ならあるんですけどね、とは言えず。 『ハンコも家に帰ればあるので、また折り返し来ます』 そういって僕は再び頭を下げた。
仕方が無いので急いで家に帰ってハンコを持って再び銀行に向かった。
機械から番号の書かれた紙を受け取り順番待ち 番号が呼ばれ、窓口にハンコを提示した。
「えぇ〜と、この印鑑ではなく、こちらの口座に登録されている印鑑ではないと」 『え?』 僕が聞き返した。 「ですから」 といいながら、パソコン画面をこちらに向けて 銀行に登録した型のハンコを見せてくれた。 当然、見せられても、これがどの部屋のどこにあって どのハンコなのか皆目検討もつかない。 ってか・・・そういう重要なことは、もっと早く言えよな。 『また、来ます』 隠しきれない怒りに頬を紅潮させながらも、僕は深々と頭下げた。
仕方が無いので急いで家に帰って、先ほど見た口座に登録されているハンコを探す。 いくつかハンコは見つかったが、どのハンコだったかまったく思い出せなかった。 とりあえず、家にあるすべてのハンコを持ち出し再び銀行に向かった。
機械から番号の書かれた紙を強引に引っ張り順番待ち 番号が呼ばれ、窓口の机にありったけのハンコをばら撒いた。 もしこの中で、登録されているハンコがなかったら ムフフ、これから不幸なドラマが始まりますよ〜。 なんてくだらない台詞を思いつきながらも 内心はなかったらどうしようとドキドキしながら待つ。
窓口の人がパソコンとハンコを見比べ、3本目にしてついにピッタリあった。 僕は小さくガッツポーズ。 「それでは、再発行料に千円かかります」 窓口の人は無表情で言った。 なんだろう・・・このステップ感は・・・。 自分としてはちょっとした感動だったのに。 「おめでとう、あたなはよくやったわ」 みたいなことを言われると思っていたのに。 この感動をこの人と今なら分かち合えるはずなのに。 なんだろうこの温度差。 元はといえば、この人がもっと早くから必要なものを言ってくれないから 家に帰って、銀行へ、家に帰って、また銀行へ、の繰り返しだったんだぞ。 まったく悪びれた様子もなく淡々と説明し始めやがって。
まぁいいけどさ・・・。
というわけで無事、再発行できそうです。 あとは、再発行まで一週間ぐらいかかるそうなので それまで、お金を下ろせないってことぐらい。
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