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とても、大切なものが出来ると。 とても、しあわせだと。
たまに、 ではあるけれど、それを
「うしなう」 妄想をしてしまうときがある。
だめな想像をする。 それは、大抵、
根拠も理由も前触れも、なにもないもの。
でも、 「喪失感」 は、しっかりあたしを襲ってくれる。
原因もないのに、 悲しくなってしまう。
想像力が、リアルすぎるのだろうか?
今までの人生で、そんな想像どおりのことが起ったことは、まだない。
「また悲しくなったの?わけもなく?」
と、彼に聞かれる。
反抗しているわけではないけれど、あたしは悲しみのど真ん中にいることを主張するがため、黙っている。
「あー悲しいな、悲しいなーもかはなぁー」
ぽんぽんと頭を叩きながら、軽く彼が言う。
「この眉間のしわ、可愛いな。もっかいやって?」
などと、わけのわからないことを言う。
そのころ、 あたしは彼をしばきながら、もう、半分笑顔になっている。
「もっかいやって」 と言われてしまうと、もうできない。
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