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2006年11月19日(日) 主治医への意思の伝え方1

自分に合ったお医者さんを探すのは、とても大変です。
先生の治療方針を信じられないと、自分を預ける気になれない。
この言葉を信用して良いのかどうか判らなかったら、
処方されたお薬も信用できないし、お薬を止めても良いという言葉も信用できない。

処方されたお薬が信用できなかったら、体が上手に受け止めてくれない。
「この食べ物は腐っている」と思って食べると、本当に下痢になるようなものかな。
反対に少しくらい傷んでいても「大丈夫ん♪」って食べれば、結構大丈夫なものです。

「お薬を止めても良い」という言葉が信用できなかったら、ただでさえ飲まないことに不安なのに
不安に拍車がかかって、結果 安定していた精神が不安定になり、お薬を元に戻して落ち込むことになる。
止めても良い『時期』というのは必ずあって、
「お薬を元の量に戻したからって落ち込まなくても良いですよ。大丈夫ですよ。」って、
そう励ましてくれるお医者さんなら、信用に値するんだろうけど、信用できないお医者さんはその言葉さえもくれないでしょう。

では、私達は 何をどうしたら良いのか?
自分の意志を伝え、相手に理解して貰い、相手から『自分が満足できる手」を差し伸べて貰う方法は?

これは、迷いの森に迷い込んでいる方へのメッセージです。

まず最初に病院へ行っても良いのかを迷っている人へ。
よく聞く言葉。
「こんな程度で」行っても良いのだろうか?
良いのです。

消しゴムが欲しい時は、消しゴムだけを買いに行くことを躊躇わないように。
たった消しゴム1個のために、店員さんにレジを打つ手間をかけては申し訳ないって思って買いに行かないなんてないでしょ?
その欲しい消しゴムだって、「これ!」っていうメーカーや大きさ 形があり、
では、欲しい消しゴムがない場合はどうします?
大きなものを取り合えず買って、筆箱に入るように 切る?
もう少し小さなサイズのはないですか?って店員さんに聞く?
『砂消しゴム(ボールペンの文字も消せるやつ)』がが欲しいんです。取り寄せてください。って店員さんにお願いする?
人それぞれにしても、消しゴムを買いに行くことを躊躇ったりしませんよね?
それと同じです。

茶碗を割っちゃった。
困った。
茶碗を買いに行こう。
これ、普通の感覚ですよね?
茶碗が割れてしまった。 → ご飯をよそうのに不便 → 新しい茶碗を買いに行く
これって、普通の流れですよね?
お茶碗割っちゃったの。買いに行った方が良いかな?って人に相談なんてしないですよね?
だって、お茶碗がなくて困っているのは 私やあなたなのですから。
お茶碗を割ってしまった。私は何てダメな人間なんだろう?って悩んで悩んで 
悩むだけ悩んで、ダメ人間だって自分を責めて落ち込んで、お茶碗を買いに行かないことって、まずないですよね?

病院も同じことなんです。
生活や 健康に不都合が生じた。
今 辛くて大変なのを助けて欲しい。
なら、お医者さんという専門家(文房具屋さん)に出掛けるのに躊躇う必要はないのです。

その文房具屋さんにお目当ての消しゴムがない場合はどうします?
また、愛想の悪い嫌な感じの店員がいたら、どうします?
他のお店を探す?
取り合えず 入荷するのを注文して待つ?

病院も同じなのです。

で、近くにお店が一軒しかなく、ここしか無理な場合は、どうします?
学校や会社の休みを利用して、少し遠くへ出掛けてみますか?
それとも 無愛想な店員の態度は我慢して、欲しいものだけ買って終わりにします?

病院も同じなのです。

美容院で、「この髪型にして下さい」って要求をし、
意思の疎通が上手くいかなくてダメダメな髪型にされた場合、どうします?
まずは文句を言い、1週間以内なら無料で手直しして貰いましょうか?
次の来店時には、違う人にチェンジして貰いましょうか?

病院も同じなのです。

そして、他の体調不良や 怪我などで出掛ける病院と何ら変わりはないのです。
熱があるのに、「あなたの熱じゃ 病院に来るのは間違い」って言われたら 腹が立ちませんか?
足がシャレにならない程痛むのに、「骨折じゃなくて、ただの捻挫です。大げさな」って言われたら、腹が立ちませんか?
その医者をヤブ医者だと断定して、この病院へ通っても治らない、通うだけ無駄だと思いません?
他の病院を探そうと 思うのは、普通の感覚だと思います。

何をどうして どうなってここへ来たのか、
何が不都合で、今何に苦しんでいて、ここへ来て自分がどうなりたいのか を説明しないと。
足が腰が痛いのが改善されないのであれば、ちっとも痛みが治まらないと苦情を言うように、
お薬を飲むことによって、改善されたのか 改善されていないのか、症状は安定したのか、悪化したのか、
それとも新しい問題が発生したのか。
こと『こころ』というデリケートな問題を抱えて訪問する病院(先生)にとって、私達が先生へ与える情報だけが 頼りなのです。


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