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夏が始まった途端に、夏ばてで落ちた。 あかんなぁ。 色々言いたいことはあったのだが、一先ずFINALものから書く。
義朝OUTの回がMY最終回と決めており、見終えて予定通りここで終わりにすることにした。 最早ぐちゃぐちゃ言うな、嫌なら見るなと思いつつも、これが最後なので、とりあえず吐き出す。
常盤御前が子供の命を守るため、敵方の清盛に身を任せたとの泣ける話は眉唾ものだという説がある。 何と言っても嫡男が、それも当時の基準で言えば立派に成人し、宮仕えもしており、戦にも参加した頼朝が殺されていないのだから。 母親の身分によって序列がつく時代に、出自も定かならぬ雑仕女(平民)の子供、しかもまだ幼児、など 殺されるわけないではないかと。
説得力のある説明だと思う。
が、これを美談として書くのには別に文句は無い。一般に良く知られたお話だし、映像としてみたい方もいるだろう。 娯楽にはお涙頂戴話は必要だ。 が!しかし、さらに無理を重ねるのはなぜ?
義朝と絵的には盛り上がるから一騎打ちはあり、だと思っている。(にしても松ケン乗馬上手い。相当練習したんだろうな。) 合戦の最中に双方の総大将が二人揃ってのこのこと戦場離脱することが出来たとは思わないが、 きっと気配を消すのが上手かったのでしょう。
でも義朝見逃してはだめだ。やむを得ずならともかく、お前と俺の友情物語の延長でそれをやるか。 次の回で説明あるかと思ったのだが、何も無し。
それでは池禅尼の決死の説得の重みが急減してしまう。 「首謀者見逃しておいて、腹いせみたいにその息子殺すなよ。」の一言で終わる。 いや、見逃したことは"俺とお前のだけの秘密"なのかもしれないが、それならそれでハンストまでした池禅尼が馬鹿みたい。
大きな嘘をつく時は小さなところでは極力嘘をつかないほうが人をだませるという。 よしながふみの大奥とか、どんでもない荒唐無稽の話なのに、まことしやかに心に入ってくるもの。 今回は、いちいち小さいところで破綻しているから、大きな嘘に乗れないんだよ。
演出がそれぞれの趣味嗜好で脚本ばらばらカットするから、脚本家が目指しているものと違うものが出来てる。ってとこもある。 頼長様と信西との関係とか。
でも、この義朝見逃し話は純粋に脚本の問題かと。 義朝が立ち去るのを無為に見逃す清盛を見て、すーっと心が冷えていく勢いでがっかりしてしまった。
絵としては美しかったんだけどね。 ホントこのドラマ、キャスティングもいいし、シーンシーンはいいんだけど、つながりがない。 PV作ってるんかい。
ところどころは楽しませて頂きました。 その意味で多謝。
alain
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