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2012年09月30日(日)
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tick,tick・・・BOOM!9/28,9/30
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まずは、ほっとした。 止まらない咳を中心とした、厄月としか思えない体調不良の一か月。 一つの咳もせずに3回の観劇を終えられた。お医者さまとお薬に感謝! (一回分はチケット交換せざるを得なかったが、回数は変わらなかったので、まぁ無事と言えるかと)
9/28と9/30のtick,tick・・・BOOM!の感想を思いつくままに。 全体の漠然とした印象から書く。
・清らかなものを見た。と思った。
・質量が大きい星の近くは、その重力で空間が歪むという。 そんな小さくて、でもすごーーーく重い白い星のような舞台だった。
・ジョナサンの脳内映像の具現化、一人舞台の原点に忠実、Jonathan&彼の脳内映像としてのその他登場人物、 という初回見た14日の印象は変わらず。 より展開が滑らかになり、よりJonathanの思考の流れに気持ちが入る。
・14日ももちろん感じたけど、曲に演出に表現に歌に、 山本さんがどれだけ大切に、Jonathanが残したものを組み立てたかに感じ入る。 尊敬と愛の深さに畏敬の念さえ持つ。 一歩、一音、ライティングの一光、全てが心づくしだった。
・ガラス細工のように繊細で精緻、が、グラスファイバーで実は鋼鉄よりも硬い。 そんな主演・演出・翻訳・訳詞・振付者の性質を投影した舞台でありました。
その他色々。 ・山本さんまた、歌上手くなってねーか。 気持ちの入り方は演技力のある俳優ならではの長所なんだけど、それに加えて音色が多彩になってないか!
・音が柔らかく響くようになってた。 私の1回目は最後列近くの中央。20日のマチネに変えて貰った人は最前列近くのほぼ中央。 28日は最前列近くの中央〜下手。30日は中ほど上手側。 位置の問題ではないと思うんだよなー。
一回目なんて1つ前の列の女の子(おそらく10代。すごく可愛かった。)は、時々手で耳ふさいでいたもの。 何か変えたんじゃないかなぁ。とにかく良かった。
・ジェロとすみれの進化に驚く。 人は2週間でこれだけ変わることができるのか!! 言ってるだけの台詞にも思えた14日に比べ、今回はマイケルの、スーザンの心が動くのがわかったよ。 役のプールがあったとして、爪先からおそるおそる入るのではなくて、躊躇いなしに身体全体ざぶん!と飛び込んでる感じ。 凄く良かった! 経験がないだけに、吸収の早さが驚異的。 (と考えると、レオポルトの人は可哀そうだな。せめて公演期間がもうちょっと長ければ。)
14日に見た時から、上手いなぁと思っていたCOME TO YOUR SENSESも、 9/30は上手いだけじゃなくて、詩に込められた気持ちが届いたよ。 涙が出てきた。
山本さんが前世日本人じゃないとしたら、きみは絶対日本人だね。と思うほど、 表現が抑制的ではっちゃけなくて、「俺を見ろ―っ!」くらいな勢いで良いのに、と思っていたジェロも、 かなり伸び伸びと気持ち良く声出していて、嬉しかったな。 聴いていてリラックス出来た。彼の声は優しいね。浴槽で手足を伸ばすように、気持ちがほぁーとなる。
・前嶋さんのピアノ最高! 特に2幕目。音楽あっての、それも前嶋さんのピアノあっての舞台であると思った。 伴奏じゃなく、演者の一人と言える存在感。
・再々演時見た時は、最後まで不協和音に馴染めなかったSUNDAY。 不協和音が危ういバランスで作る一瞬の和音が気持ちよくて、一気に好きな曲になった。 CDのより良い。何が違うのかなぁ。音楽全く分からないから理由はわかんないや。 誰かに教えて欲しい。
・CDで聴いている限り30/90の中で好きな方というわけじゃない、See Her Smile。 この舞台では一番好きな曲。切なくて、哀しくて、染みる。 再演のおぼろげな記憶で言うと、最後のJohnの「行ってしまった・・・」の台詞、以前は嘆きの方が強かったけど、 今回の諦念の方を強く感じた。 手に入らないおもちゃをじたばたと欲しがる子供も、経験を積み、欲しても与えられないことを知る。 あっさりとした表現に、裏側深部の慟哭を感じた。
・局長からのお花は綺麗に咲いていました。 主演・演出・翻訳・訳詞・振付、&水やり ではないかと妄想。
・新月前から始まった舞台、楽が満月と気付き、じゃあ取らないとなと思い、チケットを買った。 何も台風まで呼ばなくても。 でも、成就と浄化だ。東京千秋楽には相応しい。
・しかも、来週は火星が射手座に抜け、蠍座に土星が入り、約2年半留まる。 この時期のこの舞台TTB!。は、もう運命を感じる。 水泳でターンして壁を蹴ったような時。
・眼鏡を外した山本さんのSUGAR! かっこよす。
・ミタニンの"三谷幸喜だ!"バージョンの留守電が聴けたのは望外の喜び。
・大阪の成功を祈る!
おおよそこんな感じ。 思いついたら、別の日に書くかもしれない。
あー、これでようやくひと安堵。 養生第一でやってきたから。これで映画にもいけるぞ!夜更かしも出来るぞ!。 まず薄桜記じっくり見るぞ!
が、あばら骨は本日更に悪化。 午後、一回立てなくなって、行けないかとも思った。(このまま這って救急車呼ぶか?みたいな) (と、言いつつ昨日YOGAとかやるから。しかもその場に行くと思いっきりやっちゃうから。) 痛みどめのおかげか、何とか到着。若干すり足だけどよ。
拍手出来なかったらどうしようと思ったが、こちらも大丈夫でした。ふぅ。 大役を果たした気分だが、そもそも咳とくしゃみであばら骨を痛める方が、どうかしてる。 どこのばばぁだって話だ。
alain
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