あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


逢瀬。
2006年09月03日(日)

あたしが休みの日。
華は仕事の日。

少しだけ、という約束で、仕事上がりの華に会いに行く。
帰り道の時間だけが欲しくて。

けれど、少しだけ遅くなれるから、と。
久しぶりにカラオケ。
でもね、あたし、頭痛が酷くて。
あんまり酷くて。
歌なんて歌ってる場合じゃない。

でも、頭が痛むその分だけ、華へと注がれる感情も高まっていく。不思議。



二人きりの部屋の中で、キスをした。
もっと、と強請れば、華はダメだと繰り返しながらも、あたしには逆らえないで。
何故だかとても広いトイレで、いけないことをしてしまった。

漏れる声を、叱られて。
震える足を、掴まれて。
耐えられないと嘆くこと、数回。

お客さんが少なかったからね。
ずいぶんと奥まった造りだったからね。
ちょっとだけ、反省。





それなのに。
なんで帰り道の神社で、またしちゃうかなぁ。
蚊にいっぱい刺された。
華にいっぱい虐められた。
誘ったのはあたしだし、許可を与えたのもあたし。

滅茶苦茶にされたい。
壊されてしまいたい。
そんな、凶悪な欲求から。

顔を上げれば、柵の向こうには道路。
暗くてよく見えないけれど、屋外には変わりない。
そんな中で、滅茶苦茶感じてしまったのは、二人とも。
ね、同罪なの。






↑コメント変わります↑


蚊に刺されてたまんない痒みを堪えて、華とばいばい。
また、明日の朝に。
ほんの少しの逢瀬のために、努力して、早起き。



なんだ、あたし。
まだ大丈夫そうじゃないの。



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