あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


遠くへ行きたい。
2006年09月25日(月)

一人で。
出来れば、二人で。



明日から、華の帰省に便乗して、二泊三日の旅に出る。
華の実家は、谷間の有名な観光地。
微妙な家庭環境にあるせいで、華の家に泊まれるわけではないけれど。
一日目は、一人でビジホ。
二日目は、少し足を伸ばして、二人で温泉。
連泊をするのは初めてのことで、少し楽しみ。
一人の時間があるのも、少し嬉しい。










華を困らせるようなことばかりしてきた、この数日。
理由もなく、気に障り、傷付ける。
傷付けられた華が、戸惑い、逃げることを選んで下がっていく。
あたしはそれを睨み付け、黙ったまま。



ねぇ、華。
あたしたちは、伝わらない感情を、いつもこうやって交わしていたね。
出会ってから今まで、沈黙の中で、何度も見つめ合っていたね。
触れられない距離で、伝わらない体温に、安堵と、焦燥を覚えながら、歩み寄れずに。

いつも後悔するんだ。
もっと伝えていれば良かったって。

それでも、次の日には、あたしに触れてくれるあなたが、愛おしくて堪らないよ。
怯えながら、壊れ物に触るみたいに、目を細めているあなたが。





あなたが好きだよ。
心から思うよ。

それでもあたしたちは、決して交わることのない道を歩いている。
その事実が、あたしの中の、捻くれた弱さを露呈させる。






↑コメント変わります↑



三流のあらすじだけれど。
それでも、あたしはいいの。



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