あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


胸に蝶を刻んだ。
2006年10月19日(木)


お休みの日。
大阪まで出かけて、タトゥーを入れてきた。
本当は華も早く入れたかったみたいだけど、時間的に一人しか入れられないと言うことで、あたしの粘り勝ち。
まあ、もともとはデザインの相談だけで行ったからね。


実質二時間弱。
左の胸の上に、黒い蝶を刻んできた。


痛みはもちろん、とてもあった。
華の手を握らせてもらって、あたしは唇を噛んで堪えた。
たまらない。
焼きごてを皮膚の上に這わされているような気分。
華がいなければ、あたしはきっと、我慢できなかったと思う。
緩やかに切り刻まれる感覚。

痛みも少しはましになる段階になったら、もう痛覚も麻痺してきて、何が何だかわからなくなってて。
室内のテレビで再放送していた、「Dr.コトー」を聞いていた。
天井を見ていた。
華の手の、握りかえしてくる強さを味わっていた。





あたしの左胸の黒蝶。

そして、来週には、華が左肩に黒い蜘蛛を入れる。

蝶と蜘蛛。
捕食される生き物と、捕食者。
あたしたちの関係には相応しいでしょう?
こうして、互いに綺麗な傷を見せ合って、一生過ごしていくんだ。






↑コメント変わります↑


あなたの手に追われて。
踊らされて。

楽しみだよ。



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