あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


ささやかな悪戯。
2006年10月30日(月)


昨日、髪の毛を切ってきた。
今日、歯医者に行ってきた。
明日、華に会いに行く。



ハロウィンだから、魔女みたいな格好して、華を仕事場まで迎えに行く。

「Trick or treat.って言ってくれる?」

華がそんなメールをしてきた。

「あたしはtrickしか言わないよ」

あたしは電話口で笑った。



だってお菓子ぐらいじゃ諦めきれないもの。
悪戯公認なんて、そんな素敵な日に、小悪魔のいちごさんが引き下がると思って?

でも生憎と、明日は何にも出来ない。
当分、何もない。
あたしがオンナノコの日であることは、あんまり関係ない。
華の肩にいる蜘蛛が、治りかけの皮膚の上で藻掻いているせいだ。
早く治らないかな……。





あたしの胸の蝶は、蝶子夫人、と呼ばれている。
華の肩の蜘蛛は、ジャック、と呼んでいる。
何でも名前を付けたがるあたしの命名。
二人が結ばれる日はいつなのかな。それが、あたしと華の傷痕が治った日で間違いはないのだけれど。






↑コメント変わります↑


そんな時のあなたは、とっても意地悪で、すごくすごく楽しいベッドになるって言うのに。

悔しい。




BACK   NEXT
HOME