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仕事が終わって、急いで華の家へ。 あたしの晩ご飯は、途中で買ったコロッケ二つ。 仕事場の残りの和菓子を二つ。これは華とはんぶんこ。 食べ終わったら、そのまま抱き竦められた。 じわじわと込み上げる何かが、腰骨の辺りから、内臓まで伝わってくる。 ああ、華がいる。 あたしの中に、華がいる。 物理的に「交わる」ということができない生き物同士だけれど、こうしてあたしは、自分の中にあなたを感じることができる。 頭の中を真っ白にして、あなたの腕の中で鳴く。 今日は、全て、華の思う通り。 お邪魔をする、悪戯な手もない。 ただ、華に踊らされる。 涙が出そう。 ううん、もう泣いてる。 身体中に散らされた、真っ赤な痕跡。 華が残した自己主張が、あたしの皮膚を染め上げている。 綺麗な綺麗な、赤い花。 ちょっと情けない場所なんだよねぇ。 抗生物質でも塗って、大人しくしておこうっと。
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