あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


毎日の贈り物。
2006年12月23日(土)


華はこの時期、とても忙しい。
朝は7時からで、夜は9時まで。
残業はちゃんと付くと言っても、何日も続けば心配になる。
なのに、華ったら元気そうで。



クリスマスが近くなったと実感してから、毎日、贈り物を持ってくる。
真っ赤な傘を貰った。
ちょっと高級なお肉を貰った。
陶器の蛙の灰皿を貰った。
ケーキ二つと煙草を三箱も貰った。
毎日、毎日、あたしは貢がれている。



お返しはどうすればいいのかな。



返せる物なんて、あたしにはないのに。
タイ一つだけで、こんなに貰っていいのかな。



でも、嬉しいんだ。



イブは一緒に過ごせないし。
クリスマスだからと言って、一緒に夜を過ごせるワケじゃない。
あたしたちは、相変わらず括られた柵の中でしかいられない。

目を閉じるだけで思い出す。
この夏の事件。
胸の奥が痛くなるような苛立ちを覚える。



あたしは。
あたしは。

今の現状が、嫌で、嫌で仕方ないんだと、実感する。






↑コメント変わります↑



どうにもならないと分かっているから。
どうにもできないと思い知ったから。



言い訳を並べよう。自分に対する言い訳。

女は三十を越えてからだ!!

とか、ね。



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