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いつものことだけれど。 ぶつかると言うほどのものじゃないけど。 いつだって、あたしが責めるんだけど。 風邪気味だという華が、デートをキャンセルしてきた。 とは言っても、外に出ることがなくなっただけで、二人で部屋にいるということ。 お寿司を買って、チキンとサラダを買って。 コンビニでケーキを買って。 何度目だろう、クリスマスなランチをする。 でも、ね。 お昼まで寝ていて。 ごはんを食べた後も寝ていて。 風邪気味のあなただから、あたしは、おねだりなんかしない。 でも、もう一週間も触ってもらってない。 少し忘れかけてる。 あなたがくれる、心地良いもの。 女同士は複雑。 恋愛の好きが、友情の好きに変わるのだって容易いと思う。 それは、あたしが本当の意味ではバイセクシャルでないせいなんだけど。 あたしは両刀ではなく、博愛主義。 好きの定義が広いだけ。 自分の心と身体が気持ちよくなる相手が好き。 社会的な享楽主義ということ。 だから、さ。 あなたがあたしを抱いてくれないのなら。 あなたはあたしの恋人じゃなくなっちゃう。 好き、なんだけどさ。 好きに変わりはないんだけど。 ひどいね、あたし。 一週間だよ。たったの一週間。 そんなんで忘れちゃうなんて。 責めるなんてお門違い。 あなたが泣くコトなんて、ないんだよ。 ごめんね。クリスマスなのに。 あたし、いつも、あなたを泣かしてばっかりだ。
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