あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


泣きそうな気配を押し殺した。
2006年12月30日(土)


11時に華の仕事が終わった。
朝の7時からなんて、あたしには無理だ。
途中、仕事場の打ち上げがあって抜けたらしいけど。



寄らなくてもいいと言ったけど、寄ってくれた。
あたしの声が小さくなっていったから。



あたしは。
本当は。
今、仕事場が繁忙期で、他のお店に手伝いに行ってて。
嫌いな人がいるわけじゃないし。
嫌なことがあるわけじゃないのに。
ただ馴染みのない空気に耐えられなくて。

オンナノコの日の情緒不安定も手伝って、ちょっと泣きそうになった。

情けない、あたし。
まだ引き摺ってるの、人が怖いという、意味のない強迫観念。



キモチワルイ。
頭が痛い。
何かを握り潰したくなるけど、握り潰すのは自分の内側しかない。
むやみに笑って誤魔化していると、息が苦しくなる。



泣く、と思った。
目頭が熱くなった。



でも、あなたが。
あなたの手が、あたしの頬を包んで、上を向かせてくれた。
それだけのこと。
涙は、出なかった。






↑コメント変わります↑



もう少し頑張ろう。
あたしよりもきっと、華の方が大変なんだ。

でも、息が、できなくなる。


苦しい。
早く、呼吸のできるところへ、いかなくちゃ。



でも、華のいない部屋。
一人の部屋。
酸素はあるのに、苦しいままだ。



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