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あと数時間で日付が変わる。 そしたら、26歳になる。華としばらく同じ年齢。 「誕生日なんて来て欲しくない!」 と職場で叫んでたら、おばさんたちに怒られてしまった。 いいよ、もう。いっそ一気に5歳ぐらい年取りたいんだよ。 だって26歳とか面白くないもん。 だって、まだまだ独りだもん。 なんてね。 言ってみたって、何にも変わらない。 明日は華とデートできるんだから、少しは喜べ、あたし。 で、華に当日のプランを考えてもらったんだけれど。 華はそういうのがすごくすごく苦手で、受話器の向こうで長く沈黙をしていた。 いいけどさ。 でもそれって、あたしを喜ばせるの半分で、あなたが楽しいのも半分じゃない? イイデスけど。 あー、あとちょっとだ。 さよなら、25歳。 蝶の彫りを入れて将来を決めた、25歳のあたし。ばいばい。
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