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身体が重かったのが、一番の理由かなと思う。 炎天下に放置された4時間で、死にかけた。 更に休憩30分の後に、再び(ほぼ)屋外へ放置。 仕事だからね。なんて言ってもさ。 最近とみに弱ってるあたしには、ぶっ倒れるための条件としては揃いすぎてたということで。 案の定、ギブアップしました……。 たぶん熱中症の初期症状。 クラクラする頭を抱えていたら、エロ坊主(妻子持ち)に、 「可愛い顔をするねー」 と言われた。 こっちは苦しんでるんですけどっ!!! とは言い返せずに「死にそうでーす」と答えた。 職業僧侶に誉められても嬉しくないね。 というよりも、可愛いだなんて嬉しくない。 外面に騙されるなんて、坊さん、まだまだだよ、人生は。 そんなあたしが、仕事が片付いたので早上がりをして。 帰宅途中に真っ先に思ったことはと言えば。 「したい……」に尽きる。 何がと言われれば、他愛もないお遊戯なんだけど。 調子が悪いという口実で休みの華を呼び出して、 第一声に「したい」と言えば、断るはずないと分かっているから。 でも、まだ許さないよ。 セックスしたから恋人だなんて思わないように。 疲れてるだけなんだから。 神経の糸を切りたくなっただけ。 それだけ。 あなたの指が恋しいだなんて、絶対に言ってあげない。 ねぇ、華。あなたになんて、優しくしてあげない。 我が儘をぶつけて、文句を言って。 優しいことなんて、何にもしてあげない。 傷ついた顔ばかりしていたあなたが、 困ったように、嬉しそうに笑う顔を浮かべているのを、 あたしは黙って見ているだけなの。 理由なんていらないの。 あたしはただ、セックスがしたかったの。 その時にあなたがいただけなの。 例え、あたしの身体を作ったのが、あなたの手だったとしても、 言ってあげない。大事なことなんて。 とりあえず、仕事で低迷していた体力を使い果たしたので、 明日の屋外に耐えれるように、早く寝よう。
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