あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


愛してるよ。
2007年06月26日(火)

お別れをしてから一週間とちょっと。
その間に、華に無理矢理抱かれたりとか。
キスされたりとか、触られたりとか。
拒絶したいのにできないのは、あたしがまだあなたを好きでいるからで。
それがしんどいから、今日、距離を置こうと話をした。



華はあたしに優しい。
全てを許してる。
それが、あたしには辛い。
優しいのは嬉しい。でも、怖いから優しくしてくれる。
あたしが怒るのが、泣くのが、壊れるのが、
怖いから。

さんざん泣いて、泣いて、別れることを承諾させて。
でも華はあたしのそばにいたいと言った。
あたしは、そばにいれば拒絶できない自分を知っているから。

電話口で、華を責めた。
冷たい言葉と冷たい声で。
あたしは誰にだって足を開くのだと。
あなたにそれを責める権利はないのだと。
そんなことを繰り返した。

華は泣いて、縋るような声を出していたけど、
あたしの言葉に、ようやくキレた。




我が儘だと言われた。
ずっと我慢してきた。
あたしを壊すのが嫌だから、プライドも押し殺して、
何もかもを飲み込んできたのだと、
ようやく口にした。

対等に、なった。
あたしはきっと、酷いことを言い返されているのに、
嬉しくて、泣いた。
華が何かを押し殺して、あたしのために演技をしていることを感じていたから。
優しくすることで、あたしの我が儘を許し、許容し、
幸福を願うことで、
自分の何かを犠牲にしていたことを、知っていたから。

対等になった。

あたしが遠く離れても、幸せでいるのならいいなんて、
嘘くさい優しさをかなぐり捨てて、
華が怒る。
「こんなにも好きになった相手が他の奴に抱かれるなんて、そんなの耐えられるか。他の奴を好きになるなんて、そんなの許せるか。そんなの認められないから、絶対に許さない」






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強がるなんて許さない。
あなたにはそんなことを許さない。
泣いて喚くあなたを抱きしめながら、あたしは。
あたしはいつだって、自分の傲慢さを思い知っていた。
この子が離れていく日が来たら、
あたしは自分を壊してでも引き止める、ってこと。




もう何を話したか、朧になるほど長く話をしたけど、
ねぇ、華。
あなたが好きだよ。
大好きだよ。
あなたが誰かを愛するなんて、あたしは絶対に許さないよ。
遠く離れたとしても、大きな傷跡を残してから行くよ。
一生ものの傷跡にするよ。



「もう一度付き合って」
「いや」
「そんなの知らない。もう一度付き合う」
「いやだ」

そんな押し問答を繰り返して、あたしたちは。
恋人ごっこのような日々を、やり直すの。
あたしがいつ、OKを出すかなんてわからない。
あなたを見極めない限りはわからない。
もしかしたら、そのまま突き放すかも知れない。

わからないけど。
デートの約束は嬉しい。
あたしはそんな些細なことも嬉しい。





何があったかと、言葉で説明するのは難しい。

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