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天気予報は雨。 気温は低下傾向。 お休みには王子でドライブの予定だったのに、 気紛れな秋空に振り回される。 でも、目が覚めた午前中。まだどこのお店も閉まっている、9時。 「青空!」 あたしと華は喜び勇んで、出かけた。 100ccの小型バイク、あたしの可愛いAPE100、名前は王子。 白に市松ラインのジェットヘル、あたし。運転手。 ツヤ無し黒のジェットヘル、華。ダンデムシート。 まだ未熟なあたしの白い愛車、御機嫌な王子。 三匹の蝶のステッカー。 観光地から少し離れた池まで、ぐるりと大回りのドライブ。 風が強くて、高架の最中に煽られる。 山は少しずつ秋の色、まだら。 ああ、これがしたかったんだ。華とダンデム。 6年振りのミッション車は、まあ、何とか慣れてきた。 でも、初の二人乗りは、なかなか難しい。 二人分の体重に、王子が「重い」と文句を言ってる。 坂道発進でエンストしちゃうようなあたしは、下手な運転手だ。 それでも王子は従順に走ってくれる。 背中の華が楽しそうだ。 でも、とにかく寒かった!! ドライブの締めは、ファミレス朝ご飯。 「バイクの免許、欲しくなった?」 「もう少し金が貯まったら、とるよ」 「後から、試しに乗ってみる?」 「いや、いい」 「なんだ……華がエンストでダサいとこ見たかったのに」 華が苦笑いを浮かべて、もっと嫌だと言う。 格好悪くてもいいのに。 あたしと同じ視界で、世界を見て。 シールド越しはどうしても頼りないけれど、それでも綺麗だよ。 午前中に行ってきて良かったね。 その後、たくさん遊んで、DVD見て、ゴロゴロ。 幸せ。
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