あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


長い、ながーい一日。
2007年11月18日(日)

午前中から出かけたら、一日はとても長い。
寒空の下でも、以前と違ってバスを乗り継ぐ必要も、
次のバスを待つ時間もいらないから、
楽しいとはしゃぐ華を後ろに乗せて、
あたしはアクセルをふかしていく。


寒くて寒くて仕方ないのに、楽しいのはどうしてだろう。


知らない道を走る緊張感。
いつもよりもちょっと遠出。
カフェでモーニングを食べて、古い神様に御挨拶をして、
もう一つ、今度はお寺をぐるりと歩いて、
山道で大回りをして帰る。


たっぷり出歩いたつもりなのに、まだ午後。
いつも、朝寝して目が覚める時間だ。



帰ってきてから、早めの晩ご飯兼おやつ。
気の遠くなるような、長いお遊び。
日曜の昼間なんて、ご近所迷惑だと思うから、
それでなくとも、いつもご近所迷惑だから、
あたしは声を殺して、華の下で、上で、呼吸を繰り返す。

逃げ出したい。
逃げられない。
逃げたくない。

怒濤のような快楽の波間で、あたしは何度も溺れて息絶える。





↑コメント変わります↑



草臥れ果てたおかげで、夜はぐっすり寝た。
二人きりでいられる時間、あと一週間。



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