あたしはしてますけど。 つい最近、職場で聞いた台詞。しかも二人から。 一人は一つ上のオネーサン。 もう一人はちょっととぼけた学生バイトの男の子。 いっそ二人でどうぞ? と思うけど、 ……組み合わせ的に無理だよね。 さて、本気の恋とはなんでしょう。 あたしはしている、と書いたけど、 それがどんなものであるかは、正直説明ができない。 いわばこれは、パラドクスのようなものでしか理解できない。 本気の恋がどんなものか、それは落ちてないから見えるもの。 少し語りが入るなァ。 本気の恋の真っ最中の人には、それどころじゃないだろうし。 何よりも、その形を説明することはできないと思う。 自分の感情をきちんと言葉にするのは、とてもとても難しいもの。 ただ。 あたしの主観ですが。 相手は同性ですが。 それでも恋ですが。 本気と言われるものは、人生そのもののような気がする、のですよ。 つまりは時間をかけるもの。 一夜の恋とかでも、本気は本気だろうけど、 一番根性がいるのは、継続していくことだから。 喧嘩三昧のあたしが言う台詞じゃないなァ……ははは。 継続してます、うちは。 今のところ、二年と五ヶ月。日付はぴったりなので、まるまるそれだけ。 遠距離であったり。 その距離を埋めるために、無謀な挑戦もしたし。 修羅場もあったし。 一度、別れて。やり直して。 でもやっぱり喧嘩しながら、一緒に生きてる。 本気っていうのは、生活する中に持ち込む、っていう覚悟もいるのね。 あたしはそれを華から教わった。 でもまぁ、26歳だからこそ、なのかも。 学生さんの恋愛とは、やっぱり違うからね。 時間の作り方も、取り組み方も、スタンスも。 結局は何のことだと言いますと。 惚気だったりする、これが結論。 あたしはあの子が大好きなのです。
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