あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


さくら、ひらり。
2008年04月09日(水)


3月下旬の咲き始めから、ほぼ毎日眺めてこれた桜は、
そろそろ葉っぱが混ざり始めてるところ。
通勤途中の、川沿い、桜並木。

観光地は人が溢れているので行かないけれど、
一面の桜があったら、集まってしまうのは日本人。
儚いものを愛でる心は、誰でも変わらないものだから。


ああ、散りたい。







と、そんな感傷を裏腹に、現実は淀みなく時を進めていって。
もうすぐ誕生日がきてしまう。
去年もかなり嫌だった。今年もまた嬉しくない。

きっと、いつまでも進歩のない自分を実感してしまうからだ。

あぁ、あたし、なにしてんだろ。

なにがしたいんだろ。

そんなことを繰り返し考える。
あなたの髪を撫でながら、考え続けている。



年下の子に、あたしの価値観を誉められて、
嬉しさと、どこか否定するものがあって。
そんな時に、重ねた年を数え直して、むやみに溜息。

心だけが正しくても。
背筋だけが美しくても。
この足が動いて、この手が伸びなければ、
あたしの価値は生まれない。





知らずに口ずさむ、桜の歌。
とりあえず、一個年をとったら、もう少し優しい大人になろう。



↑コメント変わります↑



華、こんなあたしでも、あなたは許してくれるのかな。
逃げ出しそうなのを必死で堪えている、
浅はかで臆病なあたしの価値観を、
あなたも美しいと言ってくれるのかな。



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