My life as a cat
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2003年09月17日(水) 青春のバイブル

探し物があって、部屋を漁っているとでるわ、でるわ宝の山。雑誌の切り抜きやアートギャラリーのパンフレット(笑)。わ〜なつかしい〜。中でも一番胸がキュンとなったのはティーネイジャーの女の子向けの雑誌"Olive"の切り抜き。大人になって部屋に物が増えるにつれいくら薄っぺらなOliveでも全てキープすることができなくて、気に入った表紙や記事だけを切ってスクラップしていた10代のわたし。高校生の頃、薄っぺらですぐにフニャフニャニなってしまうこのか弱い雑誌を鞄に入れて暇さえあれば眺めていた。ファッション、音楽、本、アートのことからまだ見ぬ外国の話、将来の道について考えさせられるような話、、、。いちばん好きだったのは堀井和子のサンデーブランチやパリ通信。色々な話題が詰め込まれていて「あぁ働くようになったらこんな服を買おう」とか「ここへ行こう」と夢をみたり、「こんな職業もあるのか」とか考えさせられたり。世界は果てしなく大きくて夢は決して枯れない泉のようだった。

大人になるにつれ自然とこの雑誌を買わなくなり、いつのまにか廃刊となって2,3年前にもう一度復活しているのを見かけた。その時になつかしくなり手にとってみたけれど、自分はもうティーネイじゃーではない。良くも悪くもその頃よりも色々なことを吸収してしまったから素直に楽しめるものではなかった。わたしはもう既に海外を沢山見ていたし、欲しい服も手に入れられる、化粧だって人並みにできる。少し淋しいけれどそれが大人になるということなのね。

ともあれOliveはわたしの青春のバイブルだった。それ以来毎月買うような雑誌にもキープしておきたい雑誌にも出会っていない。


Michelina |MAIL