My life as a cat
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2003年11月16日(日) カレーライスの日曜日

深い眠りについたので目覚めは絶好調。外はいい天気。クラッカーとチーズ、そしてマーティンが一度買っただけで何故かわたしの大好物だと勘違いして沢山買っておいてくれたヤクルトを飲んで、外へ繰り出した。スカボロービーチまででてインド洋の海岸線をフリーマントルまでドライブ。もうビーチには沢山の人がでていて飲んで、泳いで、騒いでと典型オージーライフを楽しんでいる。

フリーマントルもすでにヨーロッパからの観光客らしき人々で賑わっていた。旬の桃やダークチェリーを沢山買い込んで家路についた。

夜はマーティンがジャパニーズカレー作るというのでわたしはご飯を炊くことにした。ワインを片手に音楽に乗ってボンボン野菜をきっては放り込む。ブロッコリー、ポテト、オニオン、マッシュルーム、人参、隠し味にダークチョコレート、ブルドックソース、醤油、ミルク。野菜を沢山入れ殆ど野菜から出る汁で野菜を煮る。最後にほんの少しだけカレーのルーを溶かして出来上がり。うん、おいしい。野菜の味がカレーの味に消えてしまっていない。日本の家庭で食べられる市販のルーで作るカレーとはとても違うのでジャパニーズカレーとは言い難いけれどわたしはこっちのほうが好き。

食後に赤ワインを飲みながら「火垂の墓」を鑑賞。サクマドロップは亡くなった祖母がいつも持っていてわたしはコーヒー味とミルク味しか食べなくて、残ったフルーツ味のものはいつも溶けて底にくっついていた。セツコが死んでしまう間際に意識朦朧とビー球をサクマドロップと錯覚し口に入れるのが哀しくて、フルーツ味を底にくつけてしまったことを申し訳なく思った。飽食の時代に育ったわたしは飢えなど一度も経験したことがない。けれど豊かさと引き換えのようにきれいな蛍を見ることはなくなってしまった。どこへいってしまったんだろう。


Michelina |MAIL