夜に突然水が出なくなった。水が出ないと不便なものでノース・ブリッジにお茶をしに出かけた。遅い時間のお茶はいつもヴェトナム料理屋さんで春巻きをつまみながら喉にへばりつくような甘いコンデンスミルク入りのコーヒーを飲む。「いつも自分の好きなことだけして生計をたてられたらいいね」という話で盛り上がり、二人で夢見心地で家路に着いた。水道を捻ると泥水がガンガンでてくる。工事するなら一言くらい言ってくれないんだろうか、ここは。この泥水を知らずに飲んでしまう人がいるだろうに。とブツブツ言いながら自分は日本人だと実感した。