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この頃ミケはすっかり外で遊ぶことを覚えてしまった。わたし達の家はヴィラといって1つの敷地に4軒家が建っているうちの一軒で、右隣には若いカップル、左隣にはうちの母と同い年くらいだろう女性、左斜めには若い銀行勤めの男性が住んでいる。いずれもオージー。左隣の女性は庭に花を沢山植えてあるのでわたしはミケがそれを壊したらと思いかなり不安だったが彼女はいつも枯葉避けのネットをハンモックのようにして寝ているか、家の前の低い塀の上に座ってるだけだで今のところ苦情はでていない。ラッキーなのはお隣さん達はみんな猫好きなこと。銀行勤めの男性は左右の足の長さが違うようで、どうしても歩く時に引きずるので彼が仕事から帰ってくると向こうのほうから音がする。するとミケが塀の上に行き待つ。いかにもあなたの帰りを待ちわびてましたという顔で。そのくせ彼がわざわざ持っていた荷物を地面に置いて彼女に触ろうとするとすっと身を交わして逃げてしまう。男女の恋の駆け引きみたいだ。左隣の女性もいつもミケを可愛いね、可愛いねと言ってくれる。ここは家が日本ほど密集していないせいかペットにまつわるいざこざはあまり聞かないがそれでも運が悪ければそういう隣人にも巡りあうだろう。それが今引越しを思いとどまる一つの理由でもある。