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| 2004年02月08日(日) |
シンガポールの散歩道 〜リトルインディアに到着 |
シンガポールは今回で3度目。急に決まったもので急いで航空券を手配して、ネット上で適当なホテルを予約、さっと交通などの情報をネット上から
プリントアウトしてリュックに詰め込み出発。今回はカンタス航空を利用。
(写真:パースを離れていく飛行機から)
パースとシンガポールは時差なし。5時間で着く。空港で電車のSUIKAのようなカードを購入した。わたしはSUIKAも使ったことが無いのでドキドキ。みんな手慣れていてすんなり涼しげな顔で通っていく。遠くから観察してから、人の波に乗ってズンズンと足早に歩き、カードを画面にペタン。あぁよかった、すんなり通れた。
ここの駅はホームがガラス張りになっていて電車が止まるときしかドアが開かないようになっている。友達は小学校でも落第させられるというこの国の厳しい教育システムからストレス社会で自殺する人が多いと言っていたから自殺予防だろうか。
プリントアウトしてきたホテルの地図を見る。おバカさんなことにこの地図にホテルの名前がない。そして最寄の駅から徒歩10分と書いてあるのでそれを信じてその駅で降りた。駅を降りた瞬間熱気と湿気に包まれた。パースのような乾燥したところにいると本当にこんな湿度が恋しくなる。あぁこの湿気こそアジアだ!と嬉しくなった。
駅で降りて聞いてみるとみんな口々に「歩いて行くのは無理」と言う。そんなはずはないと頑張って歩き出した。でもその地図にあるストリートさえ見えてこない。
熱帯魚屋さんからでてきたおじさんに尋ねたら車でホテルまで送ってくれた。かかった時間約10分。嘘つきホテルだ。今まで持っていたイメージ通りの紳士的なシンガポリアンのおじさんにお礼を言い、疲れ果ててホテルに入り、
受付の中年男性にチェックインをしようと予約番号と名前を告げると
「予約したいの?」
と聞かれた。
「いえ、もうしたんです。調べてください」
「予約したいのね」
と言われ情報を打ち込んでいる。どうなってるんだ??
「前払いです」
「えー!まだ両替してないんです」
「裏にあるのでしてきてください」
。。。。。やっと座れると思ったのに、両替をしに行くハメに。ホテルの裏通りにはインド人男性がうじゃうじゃ。ここはもしかしてリトルインディアの中??インド人達に紛れて両替を済ませ「ウエルカムドリンクです!」とミネラルウオーターを渡されやっとのことで部屋に入れた。はぁ、、、。
一息ついて夕飯を食べるためにホテルの周りを歩いた。Gパンにニットという至って普通の服装のわたしを通り過ぎるインド人男性達が上から下まで見て何か言いたげに通り過ぎていく。そんなに女性が珍しいのか?と思っていた。
大きな通りまででたらやっと中国人などを見るようになって、「素食」と書かれたベジタリアン料理の食堂を見つけた。うわーっと一目散に入ってしまった。とてもアットホームな雰囲気のお店で何かと話しかけられながらケースの中に入った料理と大好物の「コピ」(濃いコーヒーにコンデンスミルクが入っている)を頼んだ。
これでS$6。(350円くらい)
中国人というのは本当にフェイクを作るのに長けている国民だ。この茶色っぽいお肉に見えるものは豚のしょうが焼きに味がそっくりだった。こういうタレの味が濃い肉料理というのは野菜や豆腐に同じタレをつければ似た味になるのだけれど、肉の食感まで出すのはなかなか難しい。すごいな、中国人。なかなか客の入りがいい食堂だったけれど、お客さんがベジタリアンなのかはわからない。ベジタリアンでなくても楽しめそうな料理が沢山あるのだ。
散歩しながらホテルに帰り、こちらに住んでいるナエちゃん&デニスに電話してみた。泊まっているホテルの名前を教えると、デニスに、そこはリトルインディアの中でその裏通りは娼婦が立つストリートなんだと教えられた。こちらの娼婦は「娼婦」という恰好はしないようだ。すぐに捕まってしまうからだろうか。道理でわたしをジロジロ見ていたはずだ。
シンガポールでは環境を考えてあまり車を増やさないために車に乗るのにはガソリンから駐車場、車本体、免許あらゆるところで高くつくようなシステムになっているので、車を持つのはリッチでなければ出来ないようなのだけれど
2人はデニスの叔父さんの車を借りているようで、ホテルまで迎えに来てくれて
リバーサイドに飲みに繰り出した。
今日は日曜なのでリバーサイドもなかなか静か。ちょっと騒がしいバンドの演奏を聴きココナツのコップに入ったピニャコラーダを飲みながらあれこれ話した。 ナエちゃんは旅行者には見えにくいシンガポールの影の部分に触れながらパースが恋しいと言っていた。その影の部分というのは旅行者でしか来た事が無いわたしのイメージとはかけ離れていた。例えば自分の家は綺麗に使うのに公衆の物は汚く使う人も少なくないなどということ。政府が厳しく取り締まっているのも旅行者が行く場所だけなのかもしれない。その後連れて行かれた旅行者はあまり立ち寄らなそうな場所のトイレはとても汚かった。千葉によくいる自分の高級車は土足厳禁にして窓からタバコの吸殻や空缶を投げ捨てる人々を思ってしまった。もちろんわたしのイメージしていた「紳士的なシンガポリアン」もいるのだそうだけれどそんな人ばかりではないようだ。