My life as a cat
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2004年04月12日(月) アザラシ狩りがはじまった

ついに今日からカナダで悪夢のようなアザラシ狩りがはじまってしまった。感情だけで物を言うのは説得力がないというけれど、身をくねくねして氷の上を這うあの姿と無垢な目。そんなアザラシ達が撲殺されていくなど居た堪れない。人間は身勝手だ。魚が減った=捕り過ぎたとは考えない。魚が減った=アザラシを殺そうとなる。毛皮にも使えるし、油は美容液として売れるし一石二鳥と。

以前村上春樹の小説で読んだ生きたまま皮を剥がれる人間の話。どれだけ痛いかと(「ねじまき鳥クロニクル」だったかな??)。平和に暮らしているアザラシに棍棒を持って突然襲い掛かり生きたまま皮を剥ぐというのは普通の人間の感情でできるものだとは信じ難い。

ちなみにオーストラリアはもう3年前くらいに毛皮はなくなっている。大手のデイビット・ジョーンズというちょっと高級感あるデパートがあるのだけれど、そこから全面廃止した。日本語の通じるお土産屋でクオッカというある小さな島にしかいない希少動物の皮をまるごと剥いだものを見た時はかなり引いたけどよくよく考えて殺すなど許されるはずがない。死んだクオッカから取ったのだとだろうと思う(そう信じたい)。ここは気候が温暖なこともあるけれど、寒いカナダにしても暖房完備の家で暮らせる人間が彼らがたった一枚彼らの親から授かった毛皮を剥ぎ取って着る権利などあるのだろうか。


Michelina |MAIL