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| 2004年04月25日(日) |
たまに食べると価値がわかる |
ベトナム料理を食べに行った。基本的にベトナム料理はストリクトでないベジタリアンにとっては食べられるものが沢山あるのだけれど、そうでない人にはきつい。殆どの料理にニョクマムと言われる魚醤が入っているし、スープものは肉のストックが使われる。だからスープまでこだわる人には食べられるものが無いといってもよい。わたしは大抵フォーファンスープという米の粉で作られたヌードルをスープに入れたもの(ベトナム人にとっての朝ごはん)をオーダーするのだけれど、具はベジタリアン仕様でもスープは肉のストック+ニョクマムが入れられている。
わたしがいつも残す肉のストックのスープはマーティンが飲み干す。彼はどうしても肉料理の多くなるような土地で育ったので実家にいるときにはこんなものには見向きもしなかったのだという。だけれどこちらに来てわたしの作る野菜のみの料理を食べているうちにたまにこうやってレストランで肉のスープを飲むとすごく美味しく感じて本当に楽しめると言う。こんな飽食の時代に「うわー久々の肉の味!」と喜んでガツガツとスープを飲み干す彼が貧乏臭くて可笑しかった。「たまに飲むポークスープをそんなに楽しめるのはわたしのおかげだね」と言うと苦笑いしていた。
でも本当、人間ってそんなものだ。毎日美味しいものを食べていたら価値などわからなくなってしまうのかも。贅沢はたまにするからいいのだね。