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My life as a cat DiaryINDEX|past|will
夕方、妹のアルバイト先に出入りする客である中年男性2人とわたしと4人で食事をした。誘われるがままに着いて行ったので彼らがどういう趣旨で誘ったのか、どんな人達なのか全く知らず、行ってみてちょっと面食らった。料亭のようなところに案内され、席につくなり、片方の男性がもう片方の男性を「会長」と呼んでいたのですぐにどこかのエライ人なのだと悟った。料理はあちらが適当にアレンジした。彼らがどんな事業をしているのかなど少しずつ探りを入れているとテーブルにまだ生きてパタパタと動いて苦しそうな刺身がやってきた。うわーー。妹とわたしはもう心臓がバクバクしてしまい、テーブルから後ずさり。ぼちぼち時間が経つうちに彼らはわたし達との「会話」などに何の期待もしていなくてそこで食べながら相槌をうって愛想笑いを浮かべていればいいのだということがわかった。が、「今度は○○牛でも食べに行くか」などと言われわたし達は肉を食べないことを白状すると「可哀そう」と何度も言われ気分が悪かった。殺される牛さんのほうがよほど可哀そうだ。それにわたしは苦しんでベジタリアンをしているわけではなく、慈悲する余裕があることがむしろ自分が幸せである証だと思っている。テーブルの上に食べきれないほどの料理を並べ、ちょこっと突付いて平気で席を立つ、舌の肥えた彼らは何を食べても満足しない。経済的豊かさと心の豊かさは比例しない。愛想笑いで顔の筋肉が疲れ果てる頃お開きとなった。
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