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My life as a cat DiaryINDEX|past|will
家からドライブがてら1時間弱車で走った町で開かれる七夕祭りへ妹と我が家によく来て弟のようになってしまった男の子と3人で出かけることになった。彼が車で迎えにくる30分前に浴衣を着ることを決意し、じたばたと走り回った。わたしは紺色の浴衣と朱色の帯で年相応、妹はイチゴ柄のピンクの浴衣とイチゴのヘタのような緑色の帯で年相応ではないけれど、幼稚気味な妹によく似合う。庭で黒猫ミュンを抱っこして2人+1匹で写真を数枚撮って母親がドライブの友にと買ってきてくれたポテトチップスを抱えて出発。"おねえちゃん、どうして今頃七夕祭りなの?""天の川は7月より8月のほうが実はよく見えるんだって。だからじゃない?"などと話しながら、山道をことことと走りぬけるとだんだんと浴衣を着た人がちらほら歩くのが見えるようになってきた。駐車する場所を探すのもなんだか夏休みの風物詩っぽい。車を降りて小さな川にかかった橋を渡るとそこからだーっと露店が並んでいる。このお祭りに来るのは子供の時以来でその頃は歩くのもままならないくらい多くの人がいて、両親に手を引かれて夢中で歩いた。大人になって来てみると子供の頃に感じたほど大きなお祭りではなかった。露店を覗きながらひたすら他愛ない会話をし歩きまわった。来年の夏はどこにいるのかわからない自分を思うと花火が散って消える瞬間のようにほんのり切ない日本の夏をめいいっぱい感じておきたかった。
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