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多くの人が休暇に入ってしまい閑散とした職場へ朝だけ顔を出し、お盆前には片付けなければならなかった仕事を携えてジタバタと走り回った。かなりてこずった件だっただけにお偉い人の承認印がピッと押された瞬間は達成感に満たされた。
そして午後は早退してレントゲンのために病院へ。久々に降りた恵比寿の西口はとても発展していた。10年前はこんな駅ビルなかったのにな。代官山へ向かってトコトコと小道を歩いて在日外国人の為にあるようなその豪大使館指定の病院へ向かった。ここでもまたこんなに時間をかけて来たのにレントゲンは1分で終わった。清算まで待合室で座っていた。手持ち無沙汰でふとその辺にあった雑誌やフリーペーパーを眺めているとその内容は随分と偏っていて動物愛護や自然保護のものばかりだということに気付いた。英文で書かれたボランティア募集などもあって日本という彼らにとっての外国に住みながらもそうやって活動している外国人達がいることが窺えた。こんなビルばかりの大都会にいると破壊されてゆく自然も殺されてゆく動物達も餓えで死んでゆく子供達もどこか遠い遠い場所での出来事に感じてしまう。それでもここでそうやって活動する人たちがいることに心が救われる。
せっかく金曜の夜だし、家に帰っても今日は家族はいないので一人散歩がてらに夕飯でも食べて帰ることにした。恵比寿の駅ビルをざっと歩いてちょうど良い大きさの本屋さんを見つけてしまったが最後。そこで1時間半近く本を漁って気付いたら大量に購入していていた。すぐ近くのちょっと洒落た定食屋さんのようなところで買ったばかりの本を眺めながら夕飯を取り、腹ごなしにふと思いつきで懐かしい街に向かってみようと地下鉄に乗りそこに降り立った。購入してしまった重い本を抱えて歩いたのですぐに足が痛くなってしまったけれど東京を歩くのはとても好き。旅行が好きで色々な国の都市を訪れたけれど東京ほど見ても見ても見切れないほど色々な物がちょこまかとあってちょっと知って得意気になっているとすぐに変わってしまう、永久に知り尽くすことが出来ないような都市はなかったように思う。パースに帰るまでに沢山東京を散歩して2004年の東京のほんのひとかけらを記憶に刻み付けておこう。