My life as a cat
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2021年06月14日(月) カフェ好き遺伝子

わたしの朝はエスプレッソではじまる。プレッシャーバルブのついたビアレッティのエスプレッソメーカーでぎゅっと圧力をかけて抽出する表面にクレマの乗ったカフェ。イタリア人には解せないらしいが、砂糖も入れない。バルコニーのテーブルに置いたら、おっぱいを飲み終えて、沐浴して、アーモンドオイルを塗ったピンク色の頬をつやつやさせてご機嫌なロクちゃんを抱きかかえてきて着席して膝に乗せる。2つある椅子のもうひとつにはクロちゃんが座ってる。こうして3人揃って朝日を浴びる至福のひととき。さて、カフェをひとくち、と啜ると胸の方からニョキッと小さな手が必ず伸びてくる。もうこのところロクちゃんは食べ物にも興味津々で何でも手を伸ばしてくる。口に持っていくと何でも嬉しそうに舐めてる。好き嫌いはなさそうだ。中でもカフェを淹れると鼻をひくひく動かして夢中で掴み取ろうとするのだ。

「いい匂いでしょぉ。舐めてみる?」

デカフェにしてるから舐めても大丈夫だけど、苦くて変な顔するに違いない。そう予想しながら口元に持っていった。ところが、より熱狂的に舐めてるではないか。おっぱい飲んだばかりだからお腹の中でカフェ・オ・レになってるに違いない。それにしても離乳食も始まってないのにエスプレッソを飲む赤ちゃんなんて聞いたことないね。おしゃぶりを3ヶ月で止めたと思ったらカフェ飲み始めるなんて・・・やっぱりわたしの子。カフェ好きの遺伝子受け継いでるんだろう。将来果物のジュースだのコークだのといわれるよりはずっといいだろう。毎日飲みたがるから、ひとくちあげる。カフェで向かいあって座り、"Deux cafés, s'il vous plaît" という日も遠くはなさそうだ。ロクちゃんの朝はカフェ・オ・レではじまる。


Michelina |MAIL