My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2021年06月20日(日) トロペアの赤玉ねぎ

初夏になるとイタリアではトロペア産の赤玉ねぎが一斉にお店に並ぶ。カラブリアという土地について想像すると、そこは乾いた大地、そしてその大地を炙るようにぎらぎらと照りつける太陽、注目を浴びることなく静かに循環し続ける紺碧の海、不毛で大した作物が採れず、暮らしぶりは貧しくて・・・。実際、過去には職を求めて北上してくる人が沢山いたのだとか(近年では北イタリアを目指すより、海外へ移住するほうが主流となっているそうだ)。そんな大地からこんな鮮やかな色の玉ねぎが顔を出したら、なんともカラブリアを明るく照らすスポットライトのようではありませんか。日本の赤玉ねぎを食べてしまうと、正直イタリア人が感嘆するほど柔らかくも甘くもないように思うが、味は濃い。これで煮るコンフィチュールはひと味違うというんで、作ってみることにした。

砂糖と玉ねぎを煮たら白ワインヴィネガーを加えて煮詰める。確かに味がしっかりしてるからコンフィチュールにしても砂糖の味に負けてぼやけることがないみたいだ。長いこと熟成させたチーズによく合う。

ロクちゃんがあと3日で6ヶ月になろうという日、離乳食に挑戦。お粥をあげることにした。本当はあっさりして軽いインディカ米のお粥にしたかったのだが、冷蔵庫に昨日炊いたジャポニカ米が残ってたから、これを伸ばして作ることに。リュカがビデオを撮り、わたしが口に運んだ。最初は戸惑っていて、口に入れるもののなかなか飲み込まなかったのだが、3分くらいしたら、突然ものすごい食欲を発揮して、ごくごくとよく食べた。この子は好き嫌いなく何でも食べそうだ。それにしてもロクちゃんはなんて育てやすい子なのだろう。夜はぐっすり寝て、母乳が好きでもたまに市販のミルクをあげるとそれも飲んでくれる。離乳食もあっさり食べたし、朝も沐浴でもシャワーでも笑ってる。昨日はビーチへ連れて行って、足先を冷たい海水に浸けてみた。泣くかと思ったら、"おぉ〜!"という声をあげただけだった。ワクチンを打っても熱をださず、たまにどこかに体をぶつけても10秒泣いて終わり。

はじめての離乳食にも挑戦した日、はじめて寝返りをうった。続けて2回。さて、これからいよいよ目を離せなくなってくるんだろう。


Michelina |MAIL