歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年01月04日(木) 今年の目標

新年早々、窮屈そうな話で申し訳ないのですが、今年の自分なりの目標のようなものを考えてみました。

自分の仕事をより好きになること
僕にとって自分の仕事とは、言わずと知れた歯医者稼業です。僕は歯医者稼業が好きです。僕から歯医者稼業を取り除けば何も残らない、つまらない人間であることは目に見えています。歯医者となって16年目、曲がりなりにも歯医者稼業を続けていくことができたのは、一つには歯医者稼業が好きだったからではないかと思うのです。そんな僕ですが、歯医者の仕事を続ければ続けるほど奥が深い仕事であるなあと感じることが多くなりました。
どんな仕事でもそうだと思うのですが、仕事を追求し続けていると際限がないものです。これでいいと満足していても、時間が経つと何かが足りないのではないかと感じるものではないかなあと思うのです。医療の世界では、教科書で書かれていないようなことに多々遭遇します。そうした時にどう対処すればいいか?これまでに培ってきた知識や技術、経験を活用し、立ち向かっていかないといけないものなのです。僕も今もってそういった場面に多々遭遇します。それなりに悩み、苦しみもあるものです。そういった時、どうすればいいか?これまで以上に学ぶという姿勢を続けていかないといけないと思うのですが、それだけでなく、今まで以上に自分の仕事を好きになる努力も必要ではないかと思うのです。
“好きこそ物の上手なれ“という格言がありますが、今年の僕はこれまで以上に自分の仕事を好きになる努力を続けていく必要に迫られているのではないかと感じる今日この頃です。


相手の良いところを引き出せるようになりたい
僕の仕事は一人でできる仕事ではありません。歯医者の仕事は歯医者を支えるスタッフが欠かせません。歯科衛生士や歯科助手、受付などがいないと仕事がまわらないのです。
僕は自分の診療以外に某専門学校で講義を担当していますが、講義の際には専門学校の担当者との意思疎通が欠かせません。また、地元歯科医師会での仕事では、同業者である歯医者の先生や事務局の事務員、その他関係者とのまめな情報交換、伝達を行わないと組織同士の不信にも繋がりかねません。
僕はいろんな人に囲まれて仕事をしているわけですが、同じ仕事をするには気持ちよく仕事をしたいものです。そのためには、自分が一歩引き、仕事相手に気分良く仕事をしてもらう配慮が必要ではないかと思うのです。仕事相手が気分良く仕事をすることで自分自身の仕事がうまくまわる。仕事の理想の一つではないかと思うのです。
もちろん、時には仕事相手に様々な負担をかけることもあります。僕自身、仕事相手に申し訳なく思うようなことをお願いすることもしばしばです。そうした時こそ、日頃の仕事相手との接し方が物を言うのではないでしょうか?
“頼まれた仕事は大変だけれども、あの人の言うことだから何とかしてあげよう。”
仕事相手にそう思われるよう、常日頃の仕事相手との意思疎通、心配りが必要だと思うのです。
今年の僕の目標として、これまで以上に仕事相手の良いところを引き出し、気持ちよく仕事ができるような環境を作る努力を続けることを挙げたいと思います。これは何も仕事上の人間関係だけでなく、知人、友人全てに当てはまることかもしれません。


自分の体を意識したい
普段、人様の口の中を治療している僕にとって、ともすると体の中を治療しているという意識が希薄になることがあります。
“まさかそんなことがあるの?”と思われる方もあるかもしれません。例えるなら、車を運転していて最中、車を動かしているという意識が薄くなるようなものと言ったらいいでしょうか。僕は歯科医師免許のもと、人様の口の中の歯を削ったり、抜いたり、粘膜を切ったりすることが許されている身分です。ところが、毎日歯科治療を続けていると、ともすると人様の体を扱っているという感覚が鈍ってくることがあるのです。
常に人様の体を扱っている感覚を忘れないためにはどうすればいいか?
僕なりに悪い頭をひねって考えた結果は、いつも自分の体を意識することではないかということです。自分の体を意識することができないのにどうして他人の体を意識することができるだろうかということです。僕自身、他人から体を触られて気持ち良いと感じるのは、好きな女性と接触する時ぐらい?で、それ以外は違和感を感じます。多かれ少なかれ、他の人も同じではないか?患者さんの治療をする際、このことを認識しなおさなくてはならないと思うようになりました。
それでは、自分の体を意識するためにはどうすればよいか?それは、意図的に自分の体を動かすことが必要ではないかと考えたのです。要は、常日頃から体を動かさなければならないということですね。
僕のような歯医者の仕事は手作業が中心ですから、あまり移動することがありません。しかも、仕事場は自宅の隣。外部へ仕事へ行く際には車を利用する。体を動かす機会が少ないのは当たり前です。そういった時には、無理やり短時間でもいいから時間を作って、体を動かすことをしていかなくてはならないと感じるのです。僕も今年で41歳。決して若い年齢とは言えません。体力維持のためにもこれまで以上に体を動かし、自分の体を意識することを心がけたいと思います。


 < 前日  表紙  翌日 >







そうさん メールはこちらから 掲示板

My追加