歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2009年03月19日(木) 安らかにお眠り下さい?!

「最近の幼稚園の先生って、言葉の使い方を知らんわ!」
先日、うちの家に遊びに来た従妹が立腹しながら言っていた言葉です。一体何事だろう?と思いながら尋ねてみると

「幼稚園の先生と保護者との間でやり取りをする連絡帳があるよね。先日、親子遠足という行事があって私も参加してきたの。天気にも恵まれた子供も楽しそうにしていたんだけど、帰ってから親子遠足のことで幼稚園の先生にご苦労様という意味合いのことを連絡帳に書いたの。翌日、連絡帳が戻ってきて読んでみたらね、『昨日はさぞお疲れになったことだろうと思います。安らかにお眠りになったでしょうか?』って書いてあるのよ。」
「安らかにお眠りになるって?何か言葉の使い方を誤っているんじゃない?」
「そうでしょ。『ゆっくりお休みになりましたか?』というのだったらわかるんだけど、普通『安らかに眠る』というのは、人が亡くなった時につかう表現でしょ。それをまだまだ元気でピンピンしている私のような人に使うってどういうことよ。私はまだ死んでいないって!勝手に殺さないでほしいわ。」
「最近、“おくりびと“という映画が評判になったじゃない。きっとその幼稚園の先生は”おくりびと“に感化されて、思わず書いてしまったんじゃない?」
「自分では丁寧な表現を使ったつもりでしょうけど、それにしても『安らかに眠る』っていうのは失礼よ。本当に最近の幼稚園の先生は言葉ってものを知らないんだから。」

僕自身、自分では当然だと思っていた言葉の使い方を勘違いしていたことは何度もあります。時には周囲の人から指摘され、思わず赤面してしまったこともあるのですが、黙って聞き過ごされ、見過ごされてしまうと、自分のボキャブラリー不足をさらけ出す結果となります。これは実に恥ずかしい。

それにしても、従妹には悪いですが、『安らかに眠る』には大笑いしてしまいました。目の前にいる従妹があまりに元気であったが故、全く正反対の言葉が使われていたことに対して思わず笑いのつぼにはまってしまったせいかもしれません。漫才のネタの一つにでも使えそうです。


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