歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2009年05月21日(木) いつまで経っても慣れない断りの電話

うちの歯科医院ではいくつかの高額な機器を使用しているのですが、ある機器はリース契約をしています。このリース契約がこの夏で終了、リースアップを向かえることになったのですが、機器そのものが古くなったため新たなリース契約を結ぶことで新しい機器を購入することになりました。

新しい機器を購入する際、僕は前もっていろいろな会社のものを自分の目で確かめます。当然といえば当然のことかもしれませんが、担当者の説明だけでは新しい機器に対する明確なイメージを持つことができないからです。今回購入しようとしている機器も昨年あたりからいくつかの展示会場で実物を見て、担当者の説明を聞き、実際に自分で操作し機器の反応をみておりました。

担当者に疑問や質問をぶつけるのですが、その際、必ずすることは複数の会社との比較でした。担当者には敢えて他社の機器のことを伝えます。担当者は自分の会社の機器を売り込むのに必死です。通常のマニュアルどうりの説明だけでなく思わぬ情報も言ってくれるのです。中でも、ライバル会社同士であれば、他社の製品のことをいろいろと言ってくれます。この情報をもとに該当するライバル会社に質問をし、その反応や言い訳に耳を傾ける。
結構嫌な買い手かもしれませんが、こちらとすれば高額な買物をする客です。購入してから後悔をしたくありませんから、ライバル社同士を敢えて競わせることは仕方の無いことです。
最終的には2社もしくは3社に絞込み、相見積もりをさせた上で最終判断をします。

今回の機器に関しては、昨日に最終判断をし、某社を選定。某社には決定の連絡をしました。某社の人は大変喜び、契約の話となったのですが、問題は他社への連絡でした。断わりの電話を入れたのですが、この断りの電話、いつまで経っても非常に心苦しく感じてなりません。特に、熱心に説明してくれた担当者に対してはその思いに応えられず申し訳なく思うのです。
こちらも商売ですからどの社とも契約を結ぶわけにはいきません。また、いつまでも結論を先延ばしするのも失礼な話。
どうして貴社が選定からはずれたのか?その理由を明確に説明し、今回は遠慮してもらうことを説明しました。担当者は明らかに声が落ち込んでいましたが、それでも彼なりに僕の電話にお礼を言ってくれました。

電話を掛け終わった後、内心ほっとした反面、何とも言えない複雑な気持ちになります。複数社からの機器を選定する際、いつもこのようなことにはなります。ある程度クールに対応しないといけないとは思うのですが、何かと小心者の僕としてはいつも断わりの返事がしづらいですね。まだまだ、人生勉強が足りないのでしょうね。


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