マユミの日記
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毎日学校に行くのがとても嫌になっていた。 ワーキャー叫ぶ男子。 人の噂、悪口ばかりの女子。 うんざりだった。 だけどトランペットを吹いている時は夢中になって時間が過ぎていった。 あたしの毎日は朝練に出て一旦家に帰り、『笑っていいとも!』を見てから学校に行き、トランペットを吹いて帰るという日々を過ごしていた。
2年生になった春の始業式。 担任の先生の発表があった。 一人ずつ紹介されていく中で、S先生の姿を見かけた。 自分の担任の名前が呼ばれた時、S先生が立ち上がり腕を後ろに組んで少し笑っておじぎをした。
それからすぐに1年上の先輩のいじめともとれる様な行動が目に付いてきた。 譜面を隠されてゴミ箱に捨てられていたりとか、練習中ずっとに睨まれてたりとか、あたしを居ないものの様に振舞うとか・・・今考えたらくだらない些細な事を沢山された。 あたしはややこしい事が嫌いな性格なのでS先生に部活を辞めたいと告げにいった。
「相談室」という部屋に通されたあたしは何も言わずずっと黙っていた。 沈黙が続いたこの部屋で最初に口を開いたはS先生が先だった。
『ボクがいるから辞めないで欲しい・・・』
あたしは何も答えなかった。多分席を立ったのはあたしが先だったと思う。 外に出たら空は暗く、いつもの生徒が沢山いる学校ではなくなっていた。 きっと今ここにいるのはあたしとS先生だけ。 (家へ帰ろう)そう思ったあたしを先生は『ちょっと待ってて』といって暗闇の校庭で一人ぼっちにした。 息を切らしたS先生が帰ってきた時、その手には2つの缶ジュースがあった。『一緒に飲もう』って手渡してきたけれどあたしは受け取って『家で飲みます』と言って走って校門を後にした。
マユミ
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