目が覚めたら部屋の中まで夕暮れ色で泣きたくなった眠りの国から帰り道何か失くして来たようで羽衣ふうわり 寝ている間に身体中から剥がれ落ちてしまったようで窓の外は アカネ空庭の隅っこのアジサイの小さな暗がりから生まれて吹く風が キンコンと5時の教会の鐘の音を運びほてった頬をなでてゆくさあて戻ろう私は天女なんかじゃない髪ひっつめて はやいとこ おかいもの いこいこ