カゼノトオリミチ
もくじ|過去|未来

描いた 「いつか」は 永遠に 来ない
どれだけ待っても
時の糸 たぐりよせても
そして 「あの日」は ここにある
ガラスびん 閉じ込め 左ムネの棚に 飾ってある
どちらも
この手に 触れることは できない
なのに
思い違いを した
時計の針を 好きなように
動かせる そんな魔法が あったような
気まぐれな 春めいた風に ココロ 揺らいでしまって
明日からは また 寒気が やってくるというのに
描いた 「いつか」は 凍えてしまい
棚の 「あの日」は 深く深く
眠りについてしまうのに
natu

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