木立が 震える朝もみぞれ混じる 雨の午後も屋根の上 凍る月が 輝く夜も同じ空の下 息をしているそれだけは 確か。…たぶん。よろこびは 届かなくてもかなしみも 拾うこと 出来なくても吐き出した 息の粒は浅い春の空気に 溶け込み排気ガスと一緒に この街にも 届く存在の わずかな気配を 感じとろうとワタシは今日も耳を澄ます風の ベランダで