カゼノトオリミチ
もくじ|過去|未来

どうやら 歩いているの
みんなそうだよ というと いいえ もう
自分のことしか みえないと
まわりのことなど みえないと
最近は 花の名前だって
カタカナばかり どうしてだろう
おぼえきらない
ひとつの 話を 分け合いたい
でも その方法を もう
とうに忘れてしまって
誰も 私の話など 気にも留めない と
古い 思い出の曲を
いつもつぶやくように 歌っている
自分だけの ドアのむこうで
どこで 砂ぼこりと 消えてしまっても
誰も 興味などないでしょう と
名を おぼえようともせず
揺れる 花を いとおしそおに
みつめている
夕暮れの風が まだ冷たい ね
natu

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