カゼノトオリミチ
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そうだね 確かに おなじ布団で 目を閉じても
おなじ夢は 見られない
空に 吹く風の色 描いても きっと
使った絵の具は それぞれ 違うね
でも 吹く風の色を 描きたい気持ちは
一緒だね
あなたが 何色の絵の具を 混ぜたのか
ワタシには わからない
正直に そう 言います
でも
それを 悲しいと 思わないで
誰もあなたには なれないの
誰もワタシにも なれない
ココロの 色 や 音 や
それをあなたが 克明に人に 伝えようとしても
どこまでいっても いきつかない 迷路のようで
… ね? だから
そんなこと 必要ないの
そんなこと しなくていいのよ
ただ、おなじ花をみて それぞれが 可愛いくて
可愛いネ って 顔みあわせたら 同じもの見て
ココロ 寄り添えたら
あなたのすべては わからない
あなたに ワタシは なれないの でも
人は みな
寄り添うことは できるのよ
雨に揺れる 風鈴の つぶやく音色は
あなただけの もの
ワタシだけの もの
でも
おなじ窓際に 立ち
おなじ音に 耳を傾けているよ
そして
「なんだか 切ない音だよね…!?」 って
ふたり 一緒に 顔 見合わせようよ
あなたが 笑顔に なれるまで
ワタシは どこにいても
ココロ 寄り添ってる
natu

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