秋はゆく 時はゆくその事にまた 立ちすくむ素足の下を 滑りゆく波砂浜に残される わたし秋の 空気は古いアルバムの中へとわたしを誘う振りをして懐かしい日々ではない 現実をベールに包んで 突き付ける秋の空気は 鼻先に 刻々と 空虚をわたしに突き付ける