静花のふつうの日記
毎日の出来事や思ったことをつらつらと・・・。気が向いたら、小難しいことも書きますが、基本はのん気な日記です。

2003年03月31日(月) 7年間お世話になりました!〜退職の挨拶まわり〜

 今日は、ついについに退職日。いざ迎えてみると、なんていうか不思議な気分。今までって、望まなくても「卒業」ってものが自然とやってきた。そして、一人だけではなく周囲と一緒に巣立っていく環境だった。だけど、今回はたった一人なの。一人で慣れ親しんだ環境を離れなきゃいけない。自分で選んだこととはいえ、なんだか寂しくなってきた。
 お昼ごはんを済ませてから、餞別用にヨックモックのシガールを持って家を出た。駅へ行く商店街から森山直太郎の「さくら」が流れてるのが聴こえてきた。なんていうタイミング!ますます感傷的になってしまったよ。
 まずは、錦糸町へ向かった。半蔵門線が乗り入れしてから初めての利用。もし退職せずにいたら、このルートの通勤もできたのでは?とか余計なことを考えてしまった。
 錦糸町の事業所は、実はわたしが行くのは初めて。地図を持ってきていたけど、なんといきなり逆方向に向かっていてものすごいタイムロス(ToT)なんとかたどり着けて、まずは営業統括に顔出した。久々に会ったこのグループの人たちも随分顔ぶれが変わっていて驚いた。簡単に挨拶して、次に研修部門に行った。建物内の配置がイマイチ解っていないから、庶務の人に案内してもらったよ。最後まで本当ありがとう!
 研修部門で会いたい人はたったひとりだけ。以前、同じ経理部で仕事していた先輩には絶対挨拶したかったからね。そして、皆さんに挨拶して、先輩に見送ってもらい外に出た。この建物に来ることは、もう2度とないだろうなぁ。
 その後、麹町に向かった。途中で経理部の先輩から「今どこ?」というメールが入った。「錦糸町で迷子になってました。これから子会社行きます」と返信したら、「もし5時半までに本社来なかったら、花束置いてみんな帰るからな!」という意地悪〜いメールが来たよ(^^;)も〜最後までこうなのか、わたしへの扱いって。
 子会社では、総務・経理の人としゃべりまくり!わたしが入社したときからいた人で、いっぱい教えてもらえたのよね。いつかこの人たちと机を並べて仕事することもあるかなぁと思っていたけど、そうなる前にわたしが出て行くことになっちゃったね。
 それから、営業事務やシステム管理部門に行った。ここでは、よく仕事だってことを忘れてお喋りしまくって、経理部から捜索願の電話が入って慌てて本社に戻る・・・・なんてよくやったんだよねぇ。お菓子もよくもらったっけね。
 そして、ようやく本社ビルに到着。まずは、経理部に顔を出したら・・・・。
「おおっ、来たか!」と主任に言われ、直後に課長から「ちょっとこっち来て」と呼ばれ、なんと書類の山の箱を突きつけられ「これなんとかしてくれよ」と言われた(^^;)こ、これはっ!歴代経理部女性陣の残した“ブラックボックス”ではないですか?!仕方ない、これ以上人に引き継いでも困るだろうし、ここは思い切ってっ・・・・シュレッダーゆきぃ♪もうね、何年も見ていないものなんだし、大丈夫でしょう!万が一必要な書類が出てきたら「解る人が退職したから」と言い訳してくださいな。
 その後、後輩からの質問に答えた。まあ、彼女にはメアド教えてるから、いざとなったら連絡してくるでしょう。だいたい、わたしのしていた仕事なんて大したことないんだし。本当にそう・・・・かなぁ、もしかしてすっごい迷惑をかけることにもなるのかなぁ。考えても仕方ないんだけど。
 荷物を経理部に残し、最後の挨拶まわり。総務・人事・秘書・代理店をまわった。反対にお餞別の品をもらったり、「本当に辞めちゃうの?」「絶対遊びに来てね」など等、寂しさが増強されるようなコメントをたくさん頂いてしまったよ。う〜ん、辛い。
 そして、あっという間に17時半。経理部の先輩があちこちに電話して「そろそろはじめます」と言っていた。しばらくして、ぞろぞろと本社で働くメンバーが集まってきた。いよいよ迎えてしまった、この瞬間。
 「入社以来7年間、本当にお世話になりました」・・・・そのあと、わたしはなんて言ったんだろう?まったく思い出せない。入社以来ずっとお世話になった主任からオレンジ色の花束を渡された瞬間、涙が溢れてきた。拍手の音がすごくすごく悲しく聴こえてしまった。何食わぬ顔して、明日またここに出勤したいと思ったけど、それは叶わないんだよね。
 その後、みんなで記念撮影。この記念撮影の風景は何度も観てきたけど、自分がど真ん中になる日が来るなんてね。まだ信じたくないよ。
 そして、みんなに最後の挨拶をしてから主任とふたりで会社を出た。そのまま、ずっと紙袋に入った花束を持っていてくれた。この人には、本当に本当にお世話になりっぱなしだった。何にも知らない新人の頃から・・・。先輩が辞めて途方にくれてたとき、仕事で派手にミスったとき、後輩が出来て戸惑ったとき、上司が代わったことで仲間が次々にいなくなったとき、引越しの手伝いをしてもらったり、結婚のことを話したり、他の部門の人とつないでもらったり、転職の相談をしたり・・・・。「退職しても、なにかあったら相談しにおいで」と言ってもらえて、たとえ社交辞令でも嬉しすぎるよ。きっと、わたしの「仕事に対する価値観」はこの人の影響を受けてるし、これからもそれは変わらないんじゃないかと思う。
 家に帰ってきて、花束を置いてぼ〜っとしてしまった。放心状態とは、こういうことをいうのかな。散らかったこたつの上で花束がかわいそう。明日花瓶を用意しようかなぁ。


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