2006年11月26日(日) |
リスクを背負う事は、悪いもんでもない。 |
「眠れない。」
とmixiに書いてあったのを読んで、《なぉみ(18歳:親友)》にtel。 少し近況を聞かれ、其れに答えて終了。
話していたら疲れてしまって、 (なぉみのせいではなく、今ぁたしに体力が無い) 横に成っていた。
(あれ?今日病院・・)
と思ったら予約は日曜日ぢゃなく月曜日だった。
am11:00《JUN》に一週間ぶりのtel。 けれど、出ない。かけ直しても来ない。 布団で横に成りながら色々な事を模索し、妄想し、逃避と葛藤を繰り返していたら、海のさざ波に包まれるかの様にスーっと眠りに落ちた。
甲高い音楽で目が覚めた。 枕元においていた携帯が鳴ったのだ。 通常マナーモードに設定されているぁたしの携帯は、寂しさのあまり昨日から通常に切り替えられていた。
時刻はpm08:46。
JUNからの電話だった。
JUN「もしもし。」
ぁたし「何してたの?」
JUN「昨日飲み会で結構飲んで、今迄寝てたよ。」
嘘ばっかり。 しかも下手な嘘ばかりつく。
JUN「なんで連絡しなかったの?」
ぁたし「体調が悪かったのと、 JUNちゃんが寂しいぁたしを嫌いだと知っていたから。
JUNちゃんは何で連絡しなかったの?」
JUN「雅美が鬱だと思ったから。」
ぁたし「何で連絡しないの?」
JUN「・・・。」
ぁたし「鬱なぁたしが嫌いなんでしょ?」
今迄言いたくても言えなかった言葉を言った。 JUNは図星をつかれたように黙り、話を切り替えたが、長続きしなかった。
ぁたし「・・御免ね、電話してくれて有り難う。」
JUN「だからそうやって言われるの嫌いだって謂ってるだろ・・。 なんでそんなこと言うの?」
ぁたし「だって、JUNがすぐに黙るから。」
JUN「じゃあ何喋ればいいの? 何か聞きたいこと謂ってよ。」
ぁたし「昨日の飲み会はどうだったの?」
JUN「別に普通だよ。」
「・・・」
ぁたし「ほらね。ぁたしが聞いても話してくれないぢゃない。」
JUN「勿論キャバクラも行ったよ。」
ぁたし「相模原?」
JUN「相模原。」
そして彼は淡々とキャバクラの話をした。 何故ぁたしは飲み会の話を訊いたのに、キャバクラの話なんて聞かなきゃいけないのだろう。 何故JUNが他の女と喋って楽しんだであろう風景を思い浮かべなければならないのだろう。 不愉快極まり無い。 だからと言って、其の話にケチをつければ「雅美がきいたんだろ。」と溜め息混じりに言われるのだと馬鹿なぁたしにも判っている。 だから何も言わず頷き、聞いた。
他にはぁたしの躰の話をしたり、他にも色々と話をしたが、ぁたしを子供扱いする彼に苛立ちを覚えた。
ぁたし「JUNちゃんが思ってる程ぁたしは子供ぢゃないし、 きちんと自己管理して静養取ってるよ。 JUNちゃんにそう錯覚させたのはぁたしだから何とも言えないけどね。」
少し驚いた様に、彼は「判った」と一言。 ぁたしの都合上12月は逢える回数が減るとも伝えた。
42分に渡り、無言を繰り返し、有り難うを繰り返し、 最期に「メールするから。」と言う彼に小さく頷き電話を切った。
残った物は、罪悪感、嫌悪感。 其れを彼に。 そして自分に。 『質問』は『会話』では無いのを知っているのに、そんなことしかぁたし達は交換しない。 「皆そんなもんだよ。」と言われるだろうが、納得出来る様なぁたしではない。
電話をかけた自分を後悔はしていないけれど、 だからと言って嬉しくも思えない。 彼への電話は自慰行為で有り、自傷行為でもある。
また感情が死んだ。
悲観的な夜を過ごした次の日は、何故か感情が死ぬ。 楽しいと思う感情も、悲しいと思う感情もない。 退屈なコメディアンがTVに24時間出演している様な日。 とってもつまらない日。 こんな日は何をしていてもつまらない。
追い打ちをかけるように、 またJUNからのメールは来ない。
もう、何も望まないよ。 もう、抱き締めて欲しいとも思えない。
失いたくないと切実に願うこともない。
うっすらと思うことは、『解放』。
母親の呪縛。 父親への歪んだ感情。 仕事への脅迫観念。 JUNへの想い。 そして、御座也な自分からの解放。
ただ、それだけを願う。
何度願っただろう。 気が狂いたい、何もかもから解放されたい。 小学校2年からずっと追い求めていたもの。 書道の時間、ずっと『解放』とだけ書き続けた。
テーブルの横にあるカッターナイフが、ぁたしを見てる。 ぁたしは気付かないふりをする。 もう10年もの間、ぁたしを凝視にして離さない。
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